ほめ言葉と解釈
誰かからほめてもらったときに、
うれしい気持ちもあるけれど
「本心なのかな?」と疑ったり
「だからもっと頑張って」「だから私に優しくして」
と言われているような感覚になることはありませんか。
もしかすると、今までの経験の中で
"表の言葉と裏の気持ちが違っていた"
という出来事を経験されてきたからこそ身についた、
あなたなりの心の守り方かもしれません。
疑いが出てくるのは、あなたが弱いからでも、
ひねくれているからでもなく、
もう傷つかないために、と心が工夫してきた証拠です。
ただ、その考え方が強すぎると、
せっかくの温かい言葉も受け取れず、
孤独さを感じてしまうことがあります。
そんなときは、事実と解釈 を分けて考えてみてください。
たとえば「ありがとう、助かったよ」という言葉をかけられたら、
まずは「その人がそう言った」という事実があります。
そして「何か意図があるのでは?」というのは解釈の部分です。
解釈が浮かぶのは自然なことですが、
事実とごちゃまぜにせず分けてみると、
少し距離を取って受け止めやすくなります。
そしてもうひとつ大切なことは、
ほめてもらったからといって
「もっと頑張らなきゃ」「期待に応えなきゃ」と
義務のように感じなくていい、ということです。
頑張るかどうかは、あなたが自由に選べます。
ただ「ほめられた」という出来事だけを、
そのまま受け取ってもいいんです。
ほめ言葉に素直に喜べないとき、
自分を責めずに、
「これは守るための反応なんだな」と
やさしく理解してあげてください。
そして、事実と解釈を分けることを意識すると、
少しずつ心にゆとりが広がっていくかもしれませんよ。
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